バクチオールとは?「次世代レチノール」と呼ばれる理由と特徴をわかりやすく解説|ReNELU

1. バクチオールとは?
バクチオール(Bakuchiol)は、オランダビユというマメ科の植物の種子から抽出される天然成分です。
伝統医学での歴史
バクチオールの原料であるオランダビユは、古くからアジアの伝統医学で使われてきた植物です。
インドやスリランカに伝わる伝統医学「アーユルヴェーダ」では、オランダビユの種子は肌や体の調子を整える生薬として用いられてきました。中国の漢方医学でも「補骨脂(ホコツシ)」の名で知られ、東洋医学の処方に取り入れられてきた長い歴史があります。
つまりバクチオールは、近年突然現れた新成分ではなく、数千年にわたる伝統医学の知見に裏打ちされた植物由来成分ということです。
美容成分としての注目
この成分が美容の世界で注目されるようになったのは、2015年前後のこと。レチノールと類似した性質をもつ植物由来成分として海外で関心が高まり、アメリカのナチュラルコスメ市場を中心に人気が広がりました。
特にヴィーガンコスメやクリーンビューティーのトレンドと重なったことで、動物由来成分を使わないスキンケアを求める層に支持されました。現在では、美容液やクリーム、化粧水、入浴料など、さまざまなスキンケアアイテムに配合されるようになっています。
日本でもここ数年で認知度が急速に上がり、美容メディアやSNSでも頻繁に取り上げられている注目成分のひとつです。
2. なぜ「次世代レチノール」と呼ばれるのか
バクチオールがスキンケア業界で「次世代レチノール」と呼ばれるのは、植物由来でありながらレチノール(ビタミンA)と類似した性質をもち、かつレチノール特有のデメリットが少ないとされているためです。
レチノールとは
レチノールはビタミンAの一種で、年齢に応じたスキンケア成分として広く知られています。厚生労働省がシワ改善の効能を認めた成分(医薬部外品の有効成分として)でもあり、美容業界での知名度は非常に高い成分です。
ただし、レチノールにはいくつかの注意点があります。肌への刺激が比較的強く、使い始めに赤みやピリつき、皮むけを感じることがある点(レチノイド反応・A反応と呼ばれます)。また、光や熱に対して不安定なため、朝のスキンケアでは日焼け止めとの併用が必須とされています。
バクチオールの特徴
バクチオールはレチノールとは化学構造が異なる植物由来の成分ですが、レチノールと類似した遺伝子発現を促すことが知られています。海外ではレチノールと類似した性質をもつ成分として研究が進んでおり、ナチュラルコスメ市場で広く採用されるようになりました。
レチノールに比べて刺激がおだやかで、光や熱に対して安定しているという性質の違いが、多くのブランドに採用される理由のひとつです。
こうした背景から、レチノールの植物由来の選択肢として関心が高まり、「次世代レチノール」という呼び名がスキンケア業界で定着しました。
※レチノールは医薬部外品の有効成分としてシワ改善の効能が認められた成分です。バクチオールは化粧品成分であり、医薬部外品としての効能を示すものではありません。
レチノールとバクチオールの比較
| 項目 | レチノール | バクチオール |
|---|---|---|
| 由来 | ビタミンA(合成・動物由来が多い) | オランダビユの種子(植物由来) |
| 刺激性 | 比較的強い(A反応のリスクあり) | おだやか(低刺激とされる) |
| 光安定性 | 光や熱に弱い | 比較的安定 |
| 朝の使用 | 日焼け止め併用が必須 | 朝夜問わず使いやすい |
| 併用の制約 | ビタミンCとの併用に注意が必要な場合あり | 基本的に併用禁忌なし |
| 妊娠中の使用 | 念のため控えるのが一般的 | 制限がなく使いやすい |
※上記は成分の一般的な性質を整理したものであり、特定の製品の効能を比較するものではありません。効果の感じ方には個人差があります。肌に不安がある方や妊娠中の方は、使用前にかかりつけの医師にご相談ください。
3. 研究で示されていること
バクチオールに関しては、海外を中心に複数の研究報告があります。
ヒト試験(2018年・米国)
2018年にカリフォルニア大学デービス校皮膚科などの研究チームが、バクチオールとレチノールの効果を直接比較した二重盲検試験を実施しています(※1)。
44名の被験者(31〜56歳)を2グループに分け、一方にはバクチオール0.5%クリームを1日2回、もう一方にはレチノール0.5%クリームを1日1回、12週間にわたって塗布してもらった結果:
- シワや色ムラの改善において、両グループに統計的な有意差は認められなかった
- レチノール使用者の多くが皮むけやヒリヒリ感を報告したのに対し、バクチオール使用者にはそのような症状はほとんど見られなかった
この研究は、バクチオールがレチノールと類似した性質を持ちながら、皮膚への負担が少ない可能性を示した重要な報告のひとつです。
コラーゲン産生促進(2014〜2015年)
in vitro(試験管内)の研究では、バクチオールがⅠ型およびⅢ型コラーゲンの産生を促進する作用が報告されています。特にⅠ型コラーゲンについては、レチノールと同等以上の産生促進作用を示したとする結果もあります(※2)。
※これらはあくまで研究報告であり、特定の化粧品の効能を保証するものではありません。
4. バクチオールとレチノールの併用
バクチオールとレチノールは併用が可能です。併用することで、以下のメリットが期待されています。
- レチノールの安定性が増す
- レチノイド反応(赤みや刺激感)の軽減が期待できる
- ビタミンCとの相性を気にせず使える(レチノールはビタミンCとのpHの違いにより、併用が不向きとされることがある)
バクチオールは基本的に他の成分との併用禁忌がないとされていますが、肌に合わない場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
5. COSMOS認証とは?バクチオール原料の品質基準
バクチオール原料を選ぶうえで、ひとつの指標となるのが「COSMOS認証」です。
COSMOS認証の概要
COSMOS(COSMetic Organic and Natural Standard)は、ヨーロッパの5つの認証機関が共同で策定した、オーガニック・ナチュラルコスメの国際認証制度です。
参加している5つの認証機関は以下のとおりです。
- エコサート(ECOCERT) — フランスに本部を置く、世界最大規模のオーガニック認証機関
- BDIH — ドイツの医薬品・化粧品業界団体による認証
- コスメビオ(COSMEBIO) — フランスのオーガニック・ナチュラルコスメの業界団体
- ICEA — イタリアの環境・倫理認証機関
- Soil Association — イギリスの有機農業推進団体
なぜCOSMOS認証原料を選ぶのか
バクチオール原料は複数のサプライヤーから供給されていますが、品質にはばらつきがあります。COSMOS認証を取得した原料は、厳格な基準をクリアしている証であり、成分の純度・安全性・環境への配慮が担保されています。
成分の品質にこだわりたい方は、「COSMOS認証原料使用」の表示があるかどうかをひとつのチェックポイントにしてみてください。
6. バクチオール配合化粧品の選び方
バクチオールを取り入れたいとき、どのようなポイントで化粧品を選べばよいのか整理しました。
アイテムの種類で選ぶ
- 美容液 — もっともポピュラーな取り入れ方。洗顔後、化粧水のあとに使用するのが一般的
- クリーム — スキンケアの最後に使うアイテム。保湿とバクチオールケアを兼ねられる
- 化粧水 — 毎日のルーティンに組み込みやすい。ライトな使い心地
- 入浴料 — 顔だけでなく全身にアプローチできる新しい選択肢
成分表示を確認する
バクチオールの配合量や配合率は製品によって異なります。成分表示で上位に記載されているほど配合量が多い傾向があります。COSMOS認証原料を使用しているかどうかも確認ポイントのひとつです。
肌質に合わせて選ぶ
バクチオールは低刺激とされていますが、肌質は人それぞれ。初めて使う場合は、パッチテストを行うことをおすすめします。敏感肌の方は、フリー処方(パラベンフリー・着色料不使用など)の製品を選ぶと安心です。
7. バクチオールの使い方|美容液・クリーム・入浴料
美容液・クリーム(フェイスケア)
もっともポピュラーな取り入れ方です。洗顔後、化粧水のあとに美容液として使用するのが一般的。クリームに配合されている場合は、スキンケアの最後に使います。
レチノールと違って朝晩問わず使えるため、毎日のルーティンに組み込みやすいのが特徴です。
入浴料(ボディケアとしての新しいアプローチ)
バクチオールといえばフェイスケアのイメージが強いですが、最近では入浴料に配合するという新しいアプローチも登場しています。
入浴中は角質層がやわらかくなり、成分がなじみやすい状態。このタイミングでバクチオールを含むお湯に全身で浸かるという使い方は、顔だけでなくデコルテや腕、脚にも成分を届けやすいのが特徴です。
美容液を全身に塗るのは現実的ではありませんが、入浴料なら湯船に浸かるだけ。忙しい方にとっても取り入れやすい方法です。
▶︎ 入浴剤で保湿はできる?乾燥肌のための選び方と成分の見分け方
8. バクチオールの副作用・注意点
バクチオールは低刺激とされていますが、すべての方に刺激がないわけではありません。
- パッチテストを推奨 — 初めて使う場合は、腕の内側などに少量塗布して24時間様子を見ましょう
- 肌に異常を感じたら使用を中止 — 赤みやかゆみなどが出た場合は使用を中止し、医師にご相談ください
- 妊娠中の使用 — バクチオール自体には使用制限がないとされていますが、気になる場合はかかりつけの医師にご相談ください
9. ReNELU SPARKLING SPA TABLETについて

ReNELU SPARKLING SPA TABLETは、バクチオール(COSMOS認証原料)を配合した重炭酸入浴料です。そのほかの配合成分など、詳しくは製品ページをご覧ください。
▶︎ ReNELU SPARKLING SPA TABLETの詳細はこちら
▶︎ リラックスタイムにこだわる方に選ばれるブランドReNELU(リネル)とは?
※ReNELU SPARKLING SPA TABLETは浴用入浴料(化粧品)です。
10. よくある質問(FAQ)
Q. バクチオールは毎日使っても大丈夫ですか?
バクチオールは植物由来で刺激がおだやかな成分のため、毎日のスキンケアや入浴で継続的に使用できるとされています。ただし、肌に赤みやかゆみなど異常を感じた場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
Q. バクチオールとレチノールは同じ成分ですか?
いいえ、異なる成分です。レチノールはビタミンA由来の成分で、バクチオールはオランダビユというマメ科の植物から抽出される天然成分です。化学構造も異なります。「次世代レチノール」という呼び名は、類似した性質をもつことに由来する通称であり、同一の成分ではありません。
Q. バクチオールはどんな化粧品に入っていますか?
美容液やクリーム、化粧水などのフェイスケア製品に多く配合されています。最近では入浴料に配合されるケースも出てきており、取り入れ方の選択肢が広がっています。
Q. バクチオールとレチノールは併用できますか?
はい、併用可能です。併用することでレチノールの安定性が増し、レチノイド反応(赤みや刺激感)の軽減が期待できるとされています。ただし肌に合わない場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
Q. COSMOS認証とはなんですか?
COSMOS(COSMetic Organic and Natural Standard)は、ヨーロッパの5つの認証機関が共同で策定した、オーガニック・ナチュラルコスメの国際認証制度です。原料の品質だけでなく、持続可能性や製造工程の環境負荷なども審査対象となっています。
Q. バクチオールに副作用はありますか?
低刺激とされていますが、すべての方に刺激がないわけではありません。初めて使う場合はパッチテストをおすすめします。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
11. まとめ
バクチオールは、植物由来でありながら、レチノールと類似した性質をもつ成分としてスキンケア業界で注目を集めています。刺激がおだやかで光にも安定しているため、敏感肌の方や、朝晩問わず使いたい方にも取り入れやすいのが特徴。
近年はフェイスケアの美容液やクリームだけでなく、入浴料に配合するという新しいアプローチも登場しています。毎日の湯船で全身の肌を整える——そんなバスタイムの過ごし方に興味がある方は、バクチオール配合の入浴料をチェックしてみてください。
▼ あわせて読みたい
※本記事は成分特性および研究報告をもとに解説しています。
※本品は医薬品ではありません。
※特定の製品の効能を保証するものではありません。効果の感じ方には個人差があります。
※1 Dhaliwal, S. et al., "Prospective, randomized, double-blind assessment of topical bakuchiol and retinol for facial photoageing," British Journal of Dermatology, 180(2), 289–296, 2019 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29947134/
※2 Sytheon / Sunny BioDiscovery, Collagen production studies, 2014–2015 https://cosmetic-ingredients.org/anti-aging-agents/9643/


