お風呂が寒いときの対策|道具を買わずに今夜できる浴室・脱衣所の段取り

冬のお風呂は、入る前のドアを開けた瞬間がいちばん寒く感じます。湯には入りたいのに、服を脱ぐのが面倒になる。そのまま入浴をやめてシャワーだけにする日が増える、という人もいます。
お風呂の寒さを根本から変えるには、窓や浴室そのものの工事という話になります。ただ、この悩みには、工事の前に試せる段取りも残っています。この記事では、寒さを感じる場所を4か所に分けて、今夜からできることの順にまとめました。
1. お風呂が寒いと感じる場所は4か所に分かれる
「お風呂が寒い」とひとことで言っても、寒さを感じている場所はたいてい別々です。先に分けておくと、どこに手を打てばいいかが決まります。
| 場所 | 寒さの出どころ | 今夜できること |
|---|---|---|
| 浴室の空気 | 窓・ドア・換気扇の隙間から冷気が侵入する。湯を張っていない浴室内は空気が動かない | 湯気を立てる、フタを開けて張る、換気扇を止める(2節) |
| 床と足元 | タイルや樹脂の床材は、同じ室温でもひやりと感じる | 入浴前に床へ湯をかける、マットやすのこを敷く(3節) |
| 脱衣所・洗面台 | 服を脱ぐ場所にヒーターがない。窓から外気が入る | 着替えとタオルの置き場所を変える、ドアを閉めておく(4節) |
| 湯から出たあと | 体が濡れたまま、服を着るまでに時間がかかる | 拭く順番と、髪を乾かすまでの流れを決めておく(6節) |
寒さの感じ方は、浴室の作りでも変わります。タイル張りの在来工法の風呂場は、床や壁の素材が低い温度のまま残りやすく、ユニットバスでも壁や天井に断熱材が入っていないものや、古い換気扇から冷気が逆流しているものがあります。冬場に毎年同じところが寒いなら、原因はその年の気温ではなく作りの側にあります。
窓の断熱、浴室のドアの交換、浴室暖房乾燥機の後付け、浴室まるごとのリフォームは、どれも寒さそのものを変える方法です。費用と住まいの条件(持ち家か賃貸か、窓の形)で選ぶ話になるので、ここでは先に、今夜からできる段取りを並べます。
2. 浴室の空気|湯気を立ててから入る
浴室の空気を変えるのに、道具は使いません。やることは3つです。
浴槽のフタを開けて湯を張る
湯を張るあいだ、フタを閉めておくと湯気が浴槽の中にとどまります。フタを開けたまま張ると、湯気が浴室内の全体に広がります。湯の保温という点では不利になるので、張り終わりの時間に合わせて入ると無駄がありません。入るまでに時間が空くときだけ、フタを閉めておく形でも構いません。
シャワーを壁と床にかけておく
湯気がまだ足りないときは、入浴前の数分だけ、シャワーを高い位置から出しておきます。壁と床に湯がかかると、浴室の空気と表面の両方が変わります。湯をためている途中にシャワーを使うと湯量が増えるので、張り終わってから使うか、ためる湯の量を少し減らしておきます。
入っているあいだは換気扇を止める
換気扇が回っているあいだ、浴室の空気は外の空気と入れ替わり続けます。入っているあいだだけ止めて、出たあとに回し直すのが、湯気を逃がさない順番です。湿気を残すとカビが出やすくなるので、止めっぱなしにはしません。24時間換気の設備は、家ごとに止めてよいかが違うので、住まいの説明書で確かめてください。
浴室の窓は、入る前に閉まっているかを見ておきます。窓の下枠や引き違いの隙間から外気が入ることがあり、ここが開いていると、湯気を立てても冷気が入り続けます。
3. 床と足元|最初の一歩をひやりとさせない
浴室に入ったときの寒さは、空気よりも足の裏から来ていることがあります。タイルの床や樹脂の床は、同じ室温でも床材によって感じ方が違います。
手間がかからないのは、入ってすぐ、足を置くところにシャワーの湯をかけることです。床にたまった水が残るので、出るときに流しておきます。洗い場に敷く浴室用のマットやすのこを使う方法もあります。どちらも保温のためのものではなく、ひやりとした床材に直に足を置かないためのものなので、使ったあとは立てて乾かしておきます。
入浴剤を使った日は、浴槽の中や床が滑りやすくなることがあります。立ち上がるときは浴槽のふちに手をかけて、ゆっくり動きます。
4. 脱衣所|置き場所を変えるだけで変わる
脱衣所は、服を脱ぐ場所であり、湯から上がって服を着る場所でもあります。ここが寒いままだと、浴室だけを変えても入浴全体は寒いままです。
- 着替えとバスタオルを、浴室に近いところに置いておく。取りに戻る動きが減ります。
- 脱衣所のドアと窓を閉めておく。廊下や洗面台のある空間とつながっていると、室内の空気が動き続けます。
- 小さなヒーターを、入る少し前から点けておく。水まわりで使えるものかどうかを、製品の表示で確かめてから使います。
- 窓に断熱シートやカーテンを足す。貼ってはがせるタイプなら、賃貸でも試せるものがあります。
浴室のドアを少し開けて、湯気を脱衣所に回す方法もあります。ただ、脱衣所の洗濯機や木の棚に湿気が回るので、入るあいだだけにして、上がったら閉めます。
5. 入浴剤を使う日は、湯ではなく空気と床を先に
寒い日は、湯の温度を上げたくなります。ただ、入浴剤を使う日は、湯温を上げにくいことがあります。商品の表示に、湯温の目安が書かれているためです。
表示の例として、ReNELU の SPARKLING SPA TABLET の「おすすめの入浴方法」では、37〜40℃のぬるめのお湯が目安(冬は40℃以下、夏は体温よりわずかに高い程度)とされています。用法・用量は「浴槽の湯(約200L)に1回1錠を溶かし、よくかき混ぜてから入浴する」です。つまり、湯温も湯量も、表示の側にあらかじめ目安がある形です。
湯温を上げられないなら、変えられるのは湯の外側になります。2節と3節の段取り(湯気を立てる、換気扇を止める、床に湯をかける)を先に済ませてから入ると、同じ湯温でも入り口の寒さが違ってきます。湯量の目安が書かれていても自宅の浴槽が何リットルかは分からないので、一度だけ調べておくと表示を読むたびに迷いません。調べ方はお風呂は何リットル?自宅の浴槽の湯量を知る方法にまとめています。
つかる長さも、寒いからといって延ばす話ではありません。湯温ごとの目安と、長湯をやめたほうがよいサインは湯船には何分つかる?で見られます。
夜の時間にこだわる人のための、プレミアムナイトブランド ReNELU(リネル)。心地よさが巡る夜。
ここまで表示の例に挙げてきた商品も、紹介しておきます。ReNELU(リネル)の SPARKLING SPA TABLET は、Amazon でベストセラー1位を獲得した※1、ホテルスパ発想の重炭酸入浴剤※2です。湯に1錠入れるとシュワっと弾ける重炭酸の泡が広がり、乳白色のやわらかなお湯に。ホテルのロビーでふわっと香るような、ReNELU のためだけに調香された上質なホワイトティーの香りが浴室に広がります。
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※2 炭酸水素Na(基剤)
※ReNELU SPARKLING SPA TABLET は浴用化粧料です。
6. 湯から出たあと|拭く順番を決めておく
浴室と脱衣所を変えても、湯から上がってから服を着るまでのあいだが長いと、入浴の終わりが寒いままになります。やることは、浴室を出る前に体の水気を落としておくこと、タオルを手の届くところに置いておくこと、髪を乾かすまでの流れを決めておくことの3つです。
お風呂上がりから布団に入るまでの過ごし方は、湯冷めとは?お風呂上がりから布団に入るまでの過ごし方に、拭く・着る・髪を乾かす・部屋の温度の順でまとめています。
7. 買い足すなら、金額の小さい順に試す
工夫だけで足りないときは、道具や工事を足すことになります。金額の小さいものから試すと、どこまでで足りるかが分かります。
| 手だて | 住まいの条件 |
|---|---|
| 浴室用のマット・すのこ、脱衣所のマット | どの住まいでも試せる。ひやりとした床材に直に足を置かないためのもの |
| 窓に貼る断熱シート、厚手のカーテンやのれん | 貼ってはがせるものを選べば賃貸でも試せる |
| 脱衣所に置く小さなヒーター | 置き場所とコンセントが必要。水まわりで使える製品か表示で確かめる |
| 浴室暖房乾燥機の後付け、浴室のドアや換気扇の交換 | 工事になる。賃貸は所有者の許可が必要。暖房と乾燥の機能が付くものもあり、ドアは性能の高いものに替えられる |
| 内窓(二重窓)の設置、壁・床・天井の断熱材、浴室まるごとのリフォーム | 持ち家向け。窓やユニットバスの断熱性そのものを変える方法で、費用と工期を見積もってから |
賃貸の場合、貼る・置く・掛けるで済むものと、ねじや工具で留めるものを分けて考えます。退去のときに元に戻せるかどうかが分かれ目になります。
8. よくある質問(FAQ)
Q. 0円でできるお風呂の寒さ対策はありますか?
浴槽のフタを開けて湯を張る、入る数分前にシャワーを壁と床にかける、入っているあいだは換気扇を止める、着替えとタオルを浴室の近くに置く。この4つは道具を足さずにできます(2節・4節)。
Q. 入浴中に換気扇を止めてもいいですか?
入っているあいだだけ止めて、出たあとに回し直します。止めっぱなしにすると湿気が残ります。24時間換気の設備は、止めてよいかが家ごとに違うので、住まいの説明書を確かめてください(2節)。
Q. 浴室のドアを開けて、脱衣所に湯気を回してもいいですか?
入るあいだだけなら一つの方法です。洗濯機や木の棚に湿気が回るので、上がったら閉めます(4節)。
Q. 寒い日は、湯の温度を上げたほうがいいですか?
入浴剤を使う日は、商品の表示にある湯温の目安に合わせます。湯温を上げる前に、浴室の空気と床の段取りで変えられるところがあります(5節)。
Q. 賃貸住宅でもできる対策はどこまでですか?
貼ってはがせる断熱シート、カーテンやのれん、マットやすのこ、置き型のヒーターは、退去のときに元に戻せる範囲です。ドアや換気扇の交換、内窓の設置、断熱材を入れる工事は、所有者の許可が必要になります(7節)。
Q. 冬場だけ浴室が寒いのは、設備が古いからですか?
毎年同じところが寒いなら、浴室の作りの側に理由があることがあります。タイル張りの風呂場で床や壁の温度が上がらない、ユニットバスの壁や天井に断熱材が入っていない、窓の断熱性が低い、換気扇から冷気が逆流している、といった形です。工事の前に、2節から4節の段取りでどこまで変わるかを見ておくと、何を直せばいいかが絞れます(1節)。
9. まとめ|浴室の空気・床・脱衣所・湯上がりの順に見る
お風呂の寒さは、浴室の空気、床と足元、脱衣所、湯から出たあとの4か所に分かれます。道具を買わずにできるのは、フタを開けて湯を張る、入る前にシャワーで湯気を立てる、換気扇は入浴中だけ止める、足を置くところに湯をかける、着替えとタオルを近くに置く、という段取りです。
入浴剤には、商品の表示に湯温の目安があるものもあります。その日は湯ではなく、浴室の空気と床を先に用意しておくと、入り口の寒さが変わります。
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※本記事は、浴室と脱衣所の寒さについての一般的な整理です。設備の使い方は、お使いの給湯器・換気設備・暖房器具の説明書に従ってください。※本品は医薬品・医薬部外品ではありません。




