お歳暮の時期はいつ?相手ごとに締切を決める逆算のしかたと、遅れたときの切り替え

お歳暮の準備を始めようとして、まず引っかかるのが時期です。調べると「関東は早め、関西は遅め」と出てきますが、自分が贈る相手に当てはめると、結局いつ手配すればいいのかが決まらない。年末の予定が詰まってくると、そのまま後回しになります。
今回は、一般的な時期の目安を押さえたうえで、手渡し・配送・オンライン注文のどれで贈るかから締切を逆算し、自分の締切を1日に決める形にまとめました。のしと表書きのマナー、喪中の相手への心遣い、年内に間に合わなかったときの切り替えも、段階で整理しています。
なお、お歳暮の時期は地域や家、案内するお店によって説明が少しずつ違います。この記事では、百貨店や日本郵便の公式の案内を資料名つきで並べて比べています。相手の家のしきたりが分かっている場合は、そちらに合わせてください。
1. お歳暮とは|一年のお礼を、年の暮れの挨拶として贈る
お歳暮は、日頃お世話になっている相手へ、年の暮れに挨拶として贈る贈り物です。一年間の感謝を言葉だけでなく品物で伝える、という意味合いの風習です。
起源・由来としては、本来は年末に先祖へ供えるものを親族で分け合った習慣から来ていると説明されることが多いようです。やがて日頃の付き合いへのお礼として定着し、現代では企業どうしの贈答と、個人の付き合いの両方で続いています。
贈る相手は、取引先、目上の上司、両親、実家、親戚・親族、仲人、友人など。近年は企業間のやりとりを控える会社もあり、個人の付き合いとしてだけ続けているケースが増えている、という傾向も見られます。今年から贈る相手を見直す人も少なくありません。
お中元との違いは贈る季節です(くわしくは「お歳暮とお中元の違い」)。お中元は夏、お歳暮は年末。両方贈る場合は、お歳暮のほうを少し高めの金額にするのが一般的とされています。敬老の日やクリスマスのような行事の贈り物と違い、相手との付き合いが続くあいだは毎年贈る、という点が特徴です。
- お歳暮=年の暮れに、一年のお礼として贈る挨拶の品。
- 時期は地域と家で違う。相手の慣習が分かっていればそれに合わせる。
- 遅れたら、表書きを切り替えて贈る方法がある(6節)。
2. 時期の目安|関東は早め、関西は遅め。案内はお店で少しずつ違う
百貨店や日本郵便の案内を並べると、次のようになります。同じお歳暮の時期でも、どこが案内しているかで幅が違うことがわかります。
| 案内 | 説明されている時期 |
|---|---|
| 高島屋の「お歳暮とは?贈る時期や意味、選ぶポイントを紹介」 | 12月上旬から25日頃までが適当。地域では、東日本が11月下旬〜12月20日前後、西日本が12月13日〜20日前後 |
| 三越伊勢丹の「三越伊勢丹グループの贈り物のしきたりとマナー」 | 本来は12月13日から20日まで。現在は12月初旬から12月25日頃までが一般的 |
| 三越オンラインストアの「はじめて贈る お歳暮」 | 地域による違いはなく、11月下旬〜12月25日着までが目安 |
| 日本郵便の「郵便局のネットショップ」のコラム | 関東地方は12月1日〜12月20日、関西地方は12月13日頃〜20日頃、沖縄は12月初旬〜25日頃、北海道・東北・北陸・東海・中国・九州の各地方は12月10日頃〜20日頃 |
関西が遅めとされるのは、正月の準備を始める「正月事始め」の日に結びつけて説明されるためです。高島屋と三越伊勢丹の案内では、事始めは12月13日で、お歳暮はもともとこの日から贈るものだったとされています。日本郵便の案内でも、関西地方は「正月事始め」である13日以降に贈る風習が根強く残っている地域と説明されています。
表を見比べると、どの案内の範囲にも入るのは「12月13日から20日ごろに届く」形です。相手の地域の慣習が分からないとき、迷ったときは、この1週間ほどに届くように手配すれば、どの説明からも外れません。どの案内でも、年内に届くことは共通しています。
相手が関東か関西かで分けるより、先方の家がいつまでに受け取れるかで考えるほうが実際には確実です。年末年始に帰省や旅行で家を空ける家庭は多く、遠方の相手ほどその確認が効いてきます。年越しの数日前後の配送は、生ものでなくても受け取る側の負担になります。
3. 自分の締切を1日決める|贈り方で逆算する
時期の目安は地域で語られますが、実際の締切を決めるのは贈り方です。手渡し・配送・オンライン注文で、必要な事前の余裕がまったく違います。
| 贈り方 | 締切を決めるもの | 逆算して確認するところ |
|---|---|---|
| 手渡しで持参する | 相手と自分の都合が合う日 | 先方に連絡して日を決める。電話か、都合を聞けるかたちで。品物は当日までに用意 |
| 配送で送る | 配送にかかる日数と、相手の受け取れる日 | 届けたい日から配送日数を引く。年末は混み合うので余裕を多めに |
| 百貨店・デパートの店頭で頼む | 店の受付と配送の手配 | のし紙の表書きを店で指定できる。混み合う時期を避ける |
| インターネットで注文して直送する | 店側の発送の受付と、のしの指定 | 注文の締切が届け日よりかなり前に来ることがある。熨斗・表書きの指定を注文時に済ませる |
手順にすると、次の3つを順に決めるだけです。
- 届けたい日を決める(2節の案内と相手の地域、年末年始に家を空ける予定から)。
- 贈り方を決める(手渡し/配送/店頭/インターネットの直送)。
- 2から逆算して、自分の手配の締切を1日決める。カレンダーにはこの1日だけ書く。
相手が複数いる場合も、締切は全員まとめて1日にしておくほうが抜けません。相手ごとに違う日を置くと、年末の忙しさの中で必ずどれかが遅れます。品物の種類は相手との関係性に応じて変えても、手配する日は揃える。これが時期で失敗しないいちばん簡単な方法で、毎年贈る相手がいる人ほど役立ちます。
4. のしと表書きのマナー|年末に贈るときの基本
時期と一緒に確認しておきたいのが、のし紙(熨斗)と表書きです。注文のときに指定する項目なので、締切の前に決めておきます。店に頼むときと自分で用意するときの手順は「お歳暮のしの書き方」にまとめています。
| 項目 | 年末に贈る場合の一般的な形 |
|---|---|
| 表書き | 「御歳暮」。目上の相手にも同じ |
| 水引 | 紅白の蝶結び(何度あってもよい贈り物のため) |
| 名入れ | 贈り主の名前。会社として贈る場合は社名を添える |
| 手渡しの場合 | 紙袋から出して、表書きが相手から読める向きで渡す |
添える言葉は、丁寧であれば長くする必要はありません。「本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」程度の一言で、挨拶としては十分に伝わります。手渡しでも配送でも、品物だけが届くより印象が違います。
マナー違反になりやすいのは、時期そのものより相手の事情を確認しないまま送ってしまうことです。長期で家を空ける、入院している、引っ越した直後、といった場合は、時期を考慮してずらすほうが心遣いになります。注意しておきたいのはこの一点で、あとは表書きと時期を外さなければ大きな問題にはなりません。
5. 喪中・忌中の相手に贈るとき
相手が喪中のときの扱いは、迷いやすいところです(自分が喪中のとき・分からないときも含めた決め方は「お歳暮と喪中」)。一般には次のように案内されています。
- 喪中でも贈ってよいとする案内が多いです。お歳暮はお祝いではなく、一年のお礼の品だからという理由です。
- 忌中のあいだは時期をずらす配慮をすることがあります。四十九日の忌明けを待ってから贈る、という考え方です(神道では御霊祭を区切りとする案内も見られます)。
- 紅白の水引を避ける。無地の紙や白い短冊にして、表書きだけを書く形にします。
- 自分が喪中の場合も、同じように贈って差し支えないとされています。
日本郵便の案内では、贈る時期が四十九日までの忌中に当たるときは、年内にお歳暮として贈るのはやめ、松の内(1月7日もしくは1月15日)を過ぎてから「寒中御見舞」「寒中御伺」として贈るとされています。おめでたい意味合いを持つ「御年賀」は、喪中には使わないよう注意が必要です。
相手の事情が分からないときは、無理に年内へ間に合わせようとせず、時期をずらして品物だけ送るほうが失礼になりにくいです。気遣いが伝わるかどうかは、日付の正確さよりも、相手の状況を一度確認したかどうかで決まります。
6. 間に合わなかったとき|表書きを切り替える
手配が遅れて年内に届かないと分かったときは、お歳暮として送るのをやめて、表書きを切り替えるのが基本的な対処法です。段階は3つです。
| いつ届く見込みか | 表書き | 扱い |
|---|---|---|
| 年内に届く | 御歳暮 | そのまま贈る |
| 年明け、松の内(関東は1月7日、関西は1月15日まで)に届く | 御年賀 | 年始の挨拶という扱いになる |
| 松の内が明けてから、立春(2月4日頃)の前日までに届く | 寒中御見舞・寒中御伺 | 寒い時期の見舞いという扱い。目上の相手には「寒中御伺」とする案内もある |
松の内の終わりは、高島屋・三越伊勢丹・日本郵便のどの案内でも、関東が1月7日、関西が1月15日です。寒中御伺として贈る期間は、三越伊勢丹の案内では立春(2月4日頃)の前日までとされています。相手が関西にいる場合は、御年賀として贈れる期間が関東より1週間ほど長くなります。
遅れたことへのお詫びは、品物に短い手紙かお礼の一言を添えるのが収まりがよい形です。「遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします」といった一文で足ります。電話で先に連絡を入れておくと、表書きが変わっている理由も伝わります。
なお、今後は贈るのをやめたい、回数を減らしたいという場合は、何も言わずに止めるより、年末の挨拶状やお礼状だけを出す形に切り替えるほうが、関係を保ちやすいとされています。伝え方の例文は「お歳暮をやめるときの例文」、義実家に贈るかどうかを両家で決めるときは「お歳暮は義実家に贈る?」で見ています。
7. 品物を決めるときに時期が関わるところ
時期の話は、品物の選び方にもつながります。年末は相手の家に物が集まり、冷蔵庫も棚も埋まります。定番の品でも、同じ時期に重なると置き場所に困らせることがあります。
お歳暮の品物は、ハムやソーセージ、コーヒーやビール、ジュースといった食品・飲みもの、生鮮食品、カタログギフトや商品券、日用品、入浴剤など、幅広い種類から選ばれています。時期の面から見ると、日持ちして、置き場所を取らず、好みが分かれにくいものが選びやすくなります。生鮮食品は届く日に家にいてもらう必要があるので、2節の時期とあわせて受け取れる日を確かめておくと行き違いが起きません。
入浴剤も、使えばなくなる品物のひとつです。家族構成が分からない相手にも渡しやすい、という特徴があります。クリスマスから年末年始にかけてギフトの特集が組まれる時期でもあり、店側の受付も混み合います。
予算については、高島屋の案内では一般的な相場は3,000円〜5,000円程度とされ、とくにお世話になった方には1万円以上のものを贈ることもあると説明されています。相場より先に年間の総額から決める考え方は「お歳暮の金額はいくら?」にまとめています。
価格帯の目安や、贈り物として選ぶときの基準は、高級入浴剤ギフトの選び方に価格帯別で整理してあります。お歳暮の予算に合わせて品物を絞りたいときは、そちらを先に見ると決めやすくなります。
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お歳暮として贈るときは、ギフトページで案内している TANP 公式店で、表書きが「お歳暮」の短冊のし(商品の形に合わせた短冊型の熨斗紙)を付けられます。相手の住所に直接送るときは、配送用のダンボールを飾るオプションもあります。
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8. 年末までの段取り
時期で慌てないための組み立てです。
| いつ | やること |
|---|---|
| 11月のうちに | 贈る相手を書き出す。相手の地域と、年末年始の予定(家を空けるか)を確認する |
| 同じころ | 贈り方(手渡し/配送/店頭/インターネット)と予算を決める。品物の種類を絞る |
| 12月の初旬まで | 手配の締切を1日決めて、その日に全員分を注文・熨斗の指定まで済ませる(届く日は12月13日〜20日ごろが目安) |
| 届くころ | 手渡しの相手には連絡して日を決める。直送した相手には、届くことを一言伝えておく |
| 年末 | お礼が来たら返事を(いただく側のお礼状は「お歳暮のお礼状」、お返しが要るかは「お歳暮のお返しは必要?」)。間に合わなかった相手は6節の切り替えへ |
| 来年に向けて | 贈った相手と品物を控えておく。毎年贈る相手なら、同じ品が続かないように |
11月のうちに相手を書き出すところまで終わっていれば、12月に入ってからの作業は注文だけになります。時期の問題のほとんどは、相手を数える作業を年末まで先延ばしにすることで起きています。
9. よくある質問(FAQ)
Q. お歳暮の時期はいつからいつまでですか?
高島屋の案内では12月上旬から25日頃まで、三越伊勢丹の案内では12月初旬から12月25日頃までが一般的とされています。地域では関東が早め、関西が遅めと案内されることが多く、どの案内の範囲にも入るのは12月13日から20日ごろに届く形です。
Q. 関東と関西で時期が違うのはなぜですか?
関西では、正月の準備を始める「正月事始め」(12月13日)から贈る風習が根強く残っていると説明されます(日本郵便の案内)。一方で、三越オンラインストアの案内のように地域による違いはないとするものもあり、説明は一様ではありません。相手の地域の慣習が分かれば、それに合わせるのが確実です。
Q. 11月に贈るのは早すぎますか?
高島屋の案内では、最近は11月下旬から贈る人も増えているとされています。日本郵便の案内では、相手が関東地方に住んでいる場合は11月中に贈ってもよいとされています。年の暮れの挨拶という本来の意味からは、12月に入ってからのほうが落ち着きます。相手が年末年始に家を空ける場合など、事前に都合を聞いて早めに送るケースもあります。
Q. 年内に間に合いませんでした。どうすればいいですか?
表書きを切り替えて贈ります。松の内(関東は1月7日、関西は1月15日まで)に届くなら「御年賀」、松の内が明けてから立春(2月4日頃)の前日までなら「寒中御見舞」「寒中御伺」にするのが基本的な対処法です。短い手紙かお礼の一言を添えてください。
Q. お歳暮の表書きと水引はどうしますか?
表書きは「御歳暮」、水引は紅白の蝶結びが一般的とされています。目上の相手にも同じ形で差し支えありません。インターネットで注文する場合は、熨斗の指定を注文時に済ませてください。
Q. 喪中の相手に贈ってもいいですか?
お歳暮はお祝いではなくお礼の品なので贈ってよいとする案内が多いです。紅白の水引を避けて無地の紙にする、忌中のあいだは四十九日の忌明けを待って時期をずらす、といった配慮をすることがあります。
Q. お歳暮をいただいたら、お返しは必要ですか?
お礼の品なので、お返しそのものは必須ではないとされています。まずは届いたことへのお礼を、電話か手紙で丁寧に伝えてください。同程度の品を返す場合は、時期をずらして別の贈り物として贈る形が一般的です。
Q. 手渡しと配送で、準備の締切は変わりますか?
変わります。手渡しは相手と日を合わせる連絡が先に必要で、配送は配送日数、インターネットの直送は店側の注文締切が効いてきます。贈り方を決めてから締切を逆算してください。
Q. 相手が何人もいます。締切は分けたほうがいいですか?
まとめて1日にするほうが抜けません。品物は相手との関係性に応じて変えても、手配するタイミングは揃えるのがおすすめです。
Q. 時期を外すのはマナー違反になりますか?
時期を外したこと自体より、相手の事情を確認せずに送るほうが行き違いになりやすいです。遅れた場合は表書きを切り替えれば、挨拶としては成立します。
Q. お中元とお歳暮の両方を贈る場合、金額はどうしますか?
高島屋の案内では、お中元よりもやや高めの予算を取るのもよいとされています。同じ案内では、親戚や知人には3,000円程度、会社の上司や遠方の両親などには5,000円程度の品を選ぶ人が多いと説明されています。毎年続ける前提の贈り物なので、無理のない金額に決めておくほうが長く続けやすいです。
Q. お歳暮と、クリスマスや年末のイベントの贈り物は分けたほうがいいですか?
目的が違うので分けて考えて差し支えありません。お歳暮は一年のお礼の挨拶、クリスマスなどのイベントの贈り物は個人的な付き合いの中のものという位置づけです。同じ相手に両方贈る場合は、品物が重ならないよう控えておくと迷いません。
10. まとめ|地域で迷うより、自分の締切を1日決める
お歳暮の時期は、関東が早め、関西が遅めと案内されますが、案内するお店によっても幅が違います。どの案内の範囲にも入るのは、12月13日から20日ごろに届く形です。そこを押さえたら、あとは手渡し・配送・店頭・インターネットのどれで贈るかから逆算して、自分の手配の締切を1日だけ決めてしまうのが、いちばん確実な進め方です。
のしは「御歳暮」と紅白の蝶結び。喪中の相手には水引を避け、忌中なら時期をずらす。年内に間に合わなければ、松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)までは「御年賀」、そのあと立春の前日までは「寒中御伺」に表書きを切り替える。相手を書き出す作業を11月に済ませておけば、12月は注文するだけになります。
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※本記事は、お歳暮の時期と段取りについての一般的な整理です。地域や家のしきたり、相手の事情が分かっている場合は、そちらに合わせてください。※本品は医薬品・医薬部外品ではありません。


